ペルソナ分析とブランディング

　ペルソナの語源は、古典劇の役者がつけた仮面のことです。また、心理学者ユングは人間の外的側面をペルソナと呼びました。そして、マーケティングの世界では、「架空のユーザーモデル」のことをペルソナと言います。

　ペルソナマーケティングでは、ターゲティングで選んだターゲットを、より鮮明な生身の人間、一個人として捉え直します。
　例えば、性別、年齢、勤務先、自宅、通勤手段、家族構成、よく閲覧しているサイトや雑誌、趣味、悩みや夢、休日の過ごし方など様々な角度から想像し、名前まで付けて人物像を詳細に描き出します。
　そして、その一個人として描いたペルソナに響くブランディング、マーケティングを行った方が、より効果的だという考え方です。

　さて、この有名なペルソナ分析ですが、かなりの確率で効果を半減させてしまっている利用例が実に多いのです。ペルソナの歴史がそうさせてしまっているのかもしれません。実務として、片手落ちにならないためには、注意が必要です。